加工特徴
スリッター機には大きく分けて、センターワインダーとサーフェイスワインダーの2種類があります。
当社のスリッター機は7号機、9号機の2台の自動小巻スリッター機が
サーフェイスワインダーでその他の7台は全てセンターワインダー
となります。
センターワインダーは製品表面への負担が少なく主にフィルム、感熱紙、感圧紙などの特殊紙に適しております。
また、サーフェイスワインダーと比べ製品を硬過ぎずに巻くことができ
巻締りなどの現象が起こる心配もなく、塗工紙や加工紙などの厚薄のあるものにも対応可能です。
また、1号機、8号機では二軸巻取りが可能で細幅の多面取りに適しております。
スリット方式は全てシアーカット方式で下刃はピース固定式と移動式の2種類があり固定式では寸法精度に優れており
-0mm+0.2mm以内です。
当社ではあらゆる素材の紙やフィルムに対応しており現在では
10g/㎡(約 5μ)~850g/㎡(約1000μ)までと幅広く対応することが
可能です。
当社では主に作動ブレーキ、巻出ブレーキ、
巻取接圧の調整によって巻の硬さを調整しております。
現在では継目に角度をつけたり、継目混入率の低下のため、
製品混入部のみ継目作成する欠点除去も行っておりあらゆるお客様の
御要望にお応えしております。
様々な加工方法
- 二軸巻加工
-
二軸巻にてフィルムの加工
巻取り軸を2本使い製品を互い違いに巻くことで、細巾製品やフィルムなどを噛み込む心配がなく綺麗に巻き取ることができます。
- 欠点除去加工
-
製品に混入している虫、異物などの欠点を混入製品列のみ除去し継目作成することも可能です。写真は5列取りのため、全幅での継目作成に比べ継目混入率が5分の1となり継目混入率の低下が可能です。
- 細巾多面取り加工
-
加工紙を10ミリ×1500メートル巻40丁取り加工した写真です。10ミリ以下やあらゆる巻長も加工可能です。加工紙やフィルムなど、一軸と二軸を使い分け様々な素材に対応できます。
巻芯について
スリット加工には必ずと言っていい程、巻芯が必要となります。中には巻芯なしということもありますが細くスリットしたり大きく巻いたりする場合は巻芯が必要となります。
巻芯は、内径が0.5インチ~12インチと幅広く、厚みも多数あり強度やコストも様々で使用方法、使用設備などによって決まってきます。
当社では材質や仕様、巻芯などにより設備を決めますが全ての巻芯に対応することが可能です。また、通常は紙の紙管が一般的ですがプラスチックコア(PE・PPT・ABS etc)なども可能です。
巻芯規格表 | ||
---|---|---|
インチ | 内径 | 厚さ |
0.5 | 12〜13 | 2〜3 |
1 | 25.4〜30 | 2〜7 |
1.5 | 38〜40 | 3〜7 |
2 | 51 | 3〜10 |
3 | 76.4〜80 | 3〜15 |
6 | 152 | 7〜20 |
12 | 300 | 5〜27 |
(単位はミリメートル) |